Microsoft Authenticator のパスワード自動入力(オートフィル)機能が終了 保存している場合の対処法は?

2025年7月で「Microsoft Authenticator(オーセンティケーター)」という多要素認証アプリの中にある、オートフィル(パスワード自動入力)機能が廃止されます。

このようなアイコンのアプリです

ちなみに、Microsoft Authenticatorとは、下記のようなアプリ↓

注:2025年8月以降に使えなくなるのは、パスワードおよび支払い情報の自動入力機能のみ。
  2段階認証やパスキー(パスワードを使わず生体認証やPINコードでサインインする方法)は引き続き利用可能です

わかりやすく言うと、自動入力機能を持った他社のパスワード管理ツール(Googleパスワードマネージャー / iCloudパスワード)のMicrosoft版です。

Microsoft Authenticatorにパスワードを保存している場合の対処法

もし、Microsoft Authenticatorにパスワードや支払情報を保存している場合は、2025年8月以降はMicrosoft Authenticatorからパスワードへアクセスできなくなるため、7月31日までにパスワードや支払情報を他のアプリ等へ移行する必要があります。

他のアプリ等へ移行する方法は以下の通りです。

Microsoft Edgeへ移行する

Microsoft Authenticatorに保存しているパスワードは、Microsoftアカウントに同期されています。

つまり、パスワードは、Microsoftアカウントに保存されている、ということです。

このパスワードが2025年8月以降は、Microsoft Edgeのブラウザーで使用することができるようになります。

今回のMicrosoft Authenticatorでのオートフィル機能の終了で

  • パスワード管理は、Microsoft Edge
  • 多要素認証やパスキーは、Microsoft Authenticator

でそれぞれ利用する、という形を取ることになります。

そのため、Microsoft Edge でオートフィルを使用するには、自動入力プロバイダーとして Edge を有効にする必要があります。

Microsoft Edge以外のパスワード自動入力機能を使いたい場合

Microsoft Edge以外のパスワード自動入力機能(Googleパスワードマネージャー / iCloudパスワード 等)を使って、パスワード管理をしたい場合は、Microsoft Authenticator(Microsoftアカウント)に保存されているパスワードをエクスポート

その上で、選択したサービスへインポートする必要があります。

ちなみに、スマホからパスワードのエクスポート/インポートができるかを確認したところ

Microsoft Authenticatorのエクスポートについては、スマホアプリで行うことができますが、Googleパスワードマネージャー ・iCloudパスワードへのインポートは、パソコンからしかできないようです。(2025年6月現在 程野調べ)

そして、Microsoft Authenticatorからエクスポートされたデータは、CSV形式で保存されます。

そのため、有料のパスワード管理ツールで、CSV形式でのパスワードのインポートにも利用することができます。

支払い情報の移行について

そして、Microsoft Authenticatorに支払情報を保存している場合は、セキュリティ上、エクスポート/インポートに対応していません。

そのため、手入力で再設定する必要があります。

なお、上記の設定については、Microsoft社のサポートページで解説されています↓

参考になりましたら幸いです。

パスワード管理は 複数の方法を使い分けよう

パスワード管理ツールは、外出先等、どこからでも自動的にパスワードを保存・入力をしてくれるので、とても便利

活用する価値は大いにあると思います。

ただ、オンラインのパスワード管理ツールにのみ頼ってしまうと

  • サービスが終了してしまうと、使えなくなる
  • 管理ツールからパスワードが漏洩してしまうと、全てのパスワードが使えなくなる恐れがある

等のリスクも付きまとってきます。

そんな万が一のリスクに備えて、パスワード管理は、オンラインの管理ツールに頼るのではなく、手書きでメモを残す等、複数の方法で管理することをおススメしています。

参考記事

パスワード管理:重要性と頻度に応じて使い分け

重要性と頻度に応じた3段階のパスワード管理の主な方法 紙に書いて管理、パスワード管理のソフト・ツールを使う、頭で記憶する、の3つとその使い分け方についてご紹介し…

まとめ

Microsoft Authenticatorのパスワード管理機能の終了は、突然のように感じられるかもしれません。しかし、この機会をきっかけに、より安全・便利なパスワード管理の方法に見直すチャンスでもあります。

大切なのは、「自分にとって管理しやすい方法」を見つけておくこと。

紙、ブラウザ、専用アプリのいずれを選ぶにせよ、整理された状態で、必要なときにすぐ取り出せる環境を整えておくことが、安心・安全なデジタルライフの基本です。

Microsoft Authenticatorでパスワードを管理されていたら、早めにパスワード管理を移行しましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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